男はつらいよ シリーズ第13作 寅次郎恋やつれ
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
寅次郎が柴又に帰ってきたとき、彼は温泉津温泉で出会った絹代との結婚を真剣に考えていると皆に話しました。さくらとタコ社長を連れて絹代に会いに行きましたが、なんとその絹代のもとには家出していた夫が戻ってきていたのです。寅次郎は失意の中でその場を立ち去り、旅を続けることにしました。
再会の津和野
旅の途中、津和野で寅次郎は歌子と偶然再会します。2年前に彼女の結婚を祝福して別れた歌子との再会は、寅次郎にとって驚きでした。しかし、歌子から夫が亡くなり、未亡人として姑と暮らしていると聞かされ、寅次郎は胸を痛めます。歌子を一人残していくことに後ろ髪を引かれながらも、何かあったらとらやを訪ねてくるように言い残して別れることにしました。
柴又に戻る寅次郎
旅から10日ほどして帰ってきた寅次郎は、歌子のことが頭から離れず、「恋やつれ」と呼ばれるほどの状態になっていました。他人の不幸を笑うような家庭だと怒り、再び旅立とうとする寅次郎の前に、歌子が訪ねてきます。彼女は寅次郎との出会いに励まされ、婚家を離れ新しい道を探すために上京を決意したのでした。歌子はしばらくとらやに滞在し、東京での新しい生活を始めます。
歌子と父の確執
歌子には心に引っかかることがありました。それは父・修吉との関係です。夫の葬式にも参列せず、優しい言葉をかけてくれなかった父に失望していたのです。さくらは歌子の言葉を聞き、修吉の家を訪れます。彼の態度から、内に秘めた愛情を感じ取ったさくらは、歌子に父と会うことを勧めますが、なかなか実行には移せません。
寅次郎の直訴
その翌日、寅次郎は単身修吉のもとを訪れ、歌子に謝罪するよう直訴します。とらやの人たちは寅次郎の行動に怒りますが、修吉が訪ねてきて、寅次郎の言葉に心を動かされたことを告げます。修吉は歌子に謝罪し、「君が自分の道を選んで進んでくれたことが本当にうれしい」と涙ながらに語ります。歌子も「もっと早くお父さんに会いに行けばよかったのに」と涙を流し、和解が成し遂げられました。
新たな道を歩む歌子
寅次郎は、歌子が幸せをつかんでいく姿を見て、自分の役割が終わったことを感じます。歌子は父と和解し、実家に戻ることになりました。彼女を訪ねた寅次郎は、歌子が伊豆大島の施設で働くことを決めたと聞きます。そして安心半分、傷心半分の気持ちで、とらやを静かに去ります。
後日、歌子からとらやに手紙が届きます。伊豆大島の施設での充実した生活を報告し、再会を願うメッセージで締めくくられていました。寅次郎は山陰の海岸を訪れ、そこで絹代が家族と幸せそうに過ごしている姿を目にします。彼は、自分が関わった人々が幸せでいることを確認し、満面の笑みを浮かべるのでした。